ドア飾り

 

レジデンスの居室のドアにはそれぞれ装飾をされている方も多く、理由として「自分の居室の目印」や「デイサービスや手作り教室での作品」など様々です。
今回はドア飾りと、そしてそれにまつわるエピソードをご紹介したいと思います。











レジデンスの前にいらした施設の職員さんが作ってくださったヒマワリのブーケ。
夏の空のようなブルーのラッピングとヒマワリの黄色が映えていて、遠くからでもとても目立ちます。
住民のM様は線が細く、美容にも気を使っていらっしゃるのでお肌はツヤツヤのモチモチ。
ヒマワリというよりは真っ白なゼラニウムというイメージでした。
ある日お散歩中に転倒され顔に大きなあざや擦過傷をつくられたことがあり、相当落ち込まれているだろうと気になりお邪魔すると、完治に向けてとても前向きで、転ばれた時の状況も冷静に笑顔を交えながら説明される姿に安堵しました。
お話されていたとおり、痕が残ると思っていたお顔は嘘のようにきれいになり、デイサービスも復活。
太陽に向いて咲くヒマワリのようにたくましい女性です。















こちらはお花のリース。
社交的でレジデンス内にお友達も多いI様。
娘様のお話ですとある日お母様が「ドアに飾りを付けているとこがあるのよ」っと、娘様いわく遠回しにおねだりされているのかなと思い、幸福を呼ぶといわれているリースをプレゼントしたそうです。
女性はいくつになっても可愛いものに目がないのだと実感。









 





お孫様手作りのステンシルの素敵な表札に同系色のお花。
表札はこちらに越してくる前からお使いだったお品だそうです。
室内も優しいブルーで統一されているのでお母様のお好きな色なのかもしれません。そんなお部屋で読書をされたり、窓から保育所の子供たちを眺めたりしてお過ごしになっているお姿はまるでフランス映画の一場面のようです。










































最後は私にとっても思い出深い手作りの表札。
隣の特養で行っているその年のしょうじゅ祭のテーマが「沖縄」だったので、レジデンスの手作り教室でシーサーをあしらった手作り表札を作成しました。
コロナ禍になってから、しょうじゅ祭も手作り教室も中止しているので考え深く懐かしい作品です。
レジデンスのカフェでコーヒーを飲まれるときはグリーンかブルーのカップ選ばれているので、暖色系の作品は珍しいと思いましたが、いつも意欲的にリハビリや英会話などにも通われている方なので、燃えるような赤やオレンジもお似合いになります。











そんなシーサーの表札の上にはお孫さんが作ったアイロンビーズのお花が飾ってあります。近所に住むお孫さんは小学生の頃から来館されていましたが、月日が経つのは早いもので今や高校生。

面会者名簿を書くときにはあんなに受付カウンターが高かったのに、気立てが良くとても美人さんに成長され、悪い虫がつかないかと、もはや親戚のおばちゃんレベルで心配です。

長く勤めているとこのようにお孫さんの成長も見届けているので、このアイロンビーズには私にも考え深いものがありました。
 
レジデンスはとても広いため、自分の居室が分からなくなってしまわぬよう目印という発想だったので
意識せずに何気なく目にしていたドア飾りですが、このように色々なエピソードや思いがあると知ったことで見方が変わり、またそれらのエピソードをお話されているときの住民の方の笑顔がとても素敵だったことがとても印象的でした。

 


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