人工透析 わかりやすく

 

隣の特養から、しょうじゅレジデンスに移動し早数年。

透析の受けれるしょうじゅクリニックが併設されているので、医療や透析について学ぶ機会が多くなりました。うっすらとは理解しているつもりでしたが、改めて勉強すると腎臓の働きや人工透析のメカニズムなど、身体の精巧さや医学の進歩は想像を遥かに超えていました。

そこで今回はしょうじゅクリニックのご紹介と、人工透析についてわかりやすくご説明できればと思っています!




































しょうじゅクリニックの外観です。
アール状の白い建物は幸町団地の中でもひと際目立っており、たくさんある窓からたっぷりと外光が差し込むので待合室も明るく清潔感あるつくりになっています。










以前にも紹介しましたが、柱を極力減らした設計なので圧迫感の少ない環境下、全床に個別のテレビや天井には夜空を見立てたライティングの装飾がある自慢の透析室です!
ナースステーションを2ケ所に配置したので体調変化時も迅速な対応可能です。













それでは本題に。

人工透析とは

動脈と静脈を直接つなぎ(シャント)太くなった血管に針を刺しポンプを使って血液を身体の外に取り出し、 ダイアライザーという器具で毒素の除去や余分な水分を取り除き、再び身体に戻すこと。




































ダイアライザー

小さな穴が無数に開いたストロー状の細い膜を1万本束ね、たんぱく質や血球成分は通過せず、老廃物や余分な水分を取り除き
浄化した血液を体内に戻します。腎臓の中の糸球体と同じ働きを担っています。










シャントとは

皮膚の下で動脈と静脈を繋ぐことで静脈が太くなり、そこに針を刺すことで透析に必要な血液量や血流を確保することができます。
しかし、そのシャントを長持ちさせるためには管理が必要です。

        ・毎日シャント音を確認し清潔な手で触れてみて
                                振動も確認する。
        ・くびれや固いところがないか確認する。
        ・腕や手首を締め付ける下着は着ない。
        ・傷つけたり強打したりしないように気をつける。


見て聞いて触って、自分の身体の一部という自覚をもつことが大切だそうです!








































透析中です。
しょうじゅクリニックでは個室対応が可能なので風邪などの感染症対策にもなり、落ち着いた環境で透析を受けれます。
大きな窓からは外光が差し込み、ナースさんと雑談をしながら足先の処置をされていました。









透析時は血圧など体調の変化が起こりやすいため、電子カルテで全ての情報は一括管理されており、ご状態を確認し常に新しいデータを元に最適な治療を行うことができます。










研修

レジデンスには透析患者様も多くお住まいになっているので、介護職の私たちも透析の知識を高めるために、定期的に研修を行っています。
知識をアップデートしていくことで、細かい体調の変化に気付けるようになったり、食事や水分の制限がある方へのお声がけなども上達してきたと思っております。



透析導入時は不安や抑うつなどのストレスを感じやすい時期だそうですが、だからといって先延ばしにしていると心臓に負担がかかったり、導入後の生活にも影響を及ぼす危険性があるそうです。さらに透析が始まると週に2~3回の各3~4時間は拘束されてしまうので、生活全般のリズムが変わってしまいます。その状況を受け入れることは本当に色々な感情が生じると思います。

そんなときこそ頼りになるのは、しょうじゅクリニックの私の一番の自慢、熱きスタッフさんたちです!
平均年齢が若く、いつも明るく活気があります。何より誇るべきは離職率の低さ!今いるスタッフさんは、ほぼオープンからのメンバーなのでチームワークの良さと家庭的な雰囲気で、患者様のお気持ちにも寄り添った治療やケアを行っています。

訪問看護や外来診療もあるので透析患者様と顔を合わす機会も多く、笑顔で雑談されている様子を目にすることがあります。
週に何度も通う場所なので、スタッフさんとの関係性はとても重要だと感じており、患者様のストレスや不安の緩和に大きな役割を担っていると思います。

小さなお子さんがいるのにお正月も関係なく笑顔で勤務してくださっているスタッフの皆様

そして、この場をお借りして
全国の医療従事者の皆様に感謝をお伝えしたいです。


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