パステル画なごみアート

 


 

今年度2回目の認知症カフェ・ワークショップ「パステル画なごみアート」が6月16日(日)13:30~開催されました。
「日本パステルホープアート協会」インストラクター中根富美代先生にお越しいただき8名の方にご参加いただきました。










  
 
材料
・パステル(チョークのようなもの)
・パステルを削る網(ドライウォッシュという) 
・細かいところを描く綿棒
・消しゴム(しっかり消したいとき) 
・ねり消しゴム(ぼんやり消したいとき)
・コットン(すりこむように使ったり、余分な粉をトントンしたり) 
・フィキサチーフ(出来上がった絵にスプレーして保護をする)  
 
 
 
 
 
 
 
 

 



 
 今回のパステル画は画用紙の淵をマスキングし、茶こしやカッターで下地の色(白、クリーム色)のパステル
を細かく削り指で画用紙に色を刷り込みます。中根先生の話では、お化粧をする前の下地作りです。との表現でした。
皆さん「なるほど!」との声。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
次にバスケットを描きます。封筒大の画用紙を半分に折り、折り曲げ線を中心にバスケットの半分を
鉛筆で書き、はさみで切り取り画用紙を開くとバスケットの形がくり抜かれた台紙ができあがります。マスキングテープに接するように
台紙を固定し茶系のパステルを刷り込みます。その後は個々のイメージカラーのパステルを削り、指先でレイアウトしていきます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 見本に忠実な方、一輪一輪、形や色・配置をこだわり描いていきます。初めて描かれる方ばかりでしたので、「こんな感じですか?」
「次どんな色が良いですか?」「葉っぱはどうやって描くのですか」など、講師中根さんに対し質問の嵐でした。
色を重ねる場合は下の色の余ったパステルを落としてから次の色を刷り込みます。
直接色に触りながら描いていく貴重な経験ですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
最後にマスキングテープの内側に花束を引き立たせる色を刷り込み、粉で描いているため固着力が弱いので「フィキサチーフ」という定着スプレーで保護します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 こちらの方の作品は花の大きさを変えたことで立体感のある仕上がりになりました。
パステル画は自己表現ができる「芸術療法」の一つと言われているように、使う色や濃淡、描く大きさなどで自由に個性が光ります。
































まるで絵本の1ページのような景色のアートです。
草原にかわいい羊が放牧されているのでしょうか。とても解放感を感じます。
やさしい色使いにはリラックス効果や集中力を高める力があるといわれていますが、そこもパステル画が療法として用いられる要素なのでしょう。












皆様の作品を並べてみました。
同じ手法ですが思い思いに描くことによって全く異なる雰囲気の作品になりました。
お部屋に飾ったり、メッセージを添えてポストカードのように使ったりもできますね。











ご自身の作品を持って記念撮影!


認知症に関してのお話として、皆さんは腰や膝が痛くなることがありませんか?脳も年を取るのです。
腰や膝と違うのは痛みを伴わないので自覚が無いというか、受け入れがたい事実として認識はされているかと思います。
言うなれば対処方法を身に付けて周りの人に理解をしてもらえていれば特段大きな問題が起きることはなく、いつもの生活を送り続けることができるのです。今日このように目的を持って集まられた方々も初めてやる事に不安を感じますよね。解決するすべを知っているから何事もなかったように時間が過ぎ完成すると充実感に満ち溢れるのですね。
認知症になると不安感が増幅してしまい解決策が自分で見つけられなくなってしまい、いつもと違った行動や言動を発する事があり、その様子を周囲の方からすると問題行動という見方となり「あの人は大変だ」になってしまう。
要するに、その原理を理解して下さる方が近くにいる事で認知症になっても今までと同じ環境で生活が継続できるという事なのです。

 

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