研修
20年以上前に介護福祉士の資格を取得をし、一時期ブランクもあった私にとってケアの方法や介護機器などはまさに日進月歩であり、アップデートを繰り返していかないと最新の情報や技術も得られません。そのため受講料や交通費も掛からない社内研修は実に便利で本当に助かっています。 今回はその一部をご紹介したいと思います。 この日はレジデンスのフリースペースにて理学療法士さんによる褥瘡予防の研修です。 まずはプロジェクターを使用した座学から。 やはりベッド上や車椅子でお過ごしになる時間の長い利用者様は、支えになっている部位に負荷が掛かりやすく血流が悪くなりそれが褥瘡に繋がってしまいます。 実際どのくらい負荷が掛かっているのか、どのように防ぐのかを実践さながらに勉強しました。 では先ほどの座学を踏まえ実技訓練に入りますが、まずはリハビリの先生による実技指導。 褥瘡予防を全くしない状況で体にはどのくらい負荷がかかっているのか計測します。 「体圧計測器」のセンサーパッドを褥瘡のできやすいかかとに設置。 と、まるで知っているかの如く書いていますが、この研修で初めて存在を知った機械です。 部位の体圧値は40mmHg程度が理想的といわれているそうですが、60近い数値です。 かかとが当たらないようにクッションを挟んでみました。見た目にもこちらのほうが気持ちよさそうです。 な、な、なんと1/10以下!4,9mmHg! 減ったどころか桁が変わりました! 数値で違いが見れるとこれほどまでに分かりやすく、そしてクッション一つでこんなに変わるのだとポジショニングの重要性を改めて感じました。 介護の現場ではよく目にする光景ですが、はっきりと数値化することで今までと取り組み方が変わってくると思います。 それではそれぞれペアになって実技を始めます。 現場で経験していても改めてやるとなると緊張するものです。慣れているからこその我流の癖が出てしまうこともあり 私はいつも初心に返り真っ新な気持ちでチャレンジするようにしています。 こちらは褥瘡ができやすい部位の一つである肩甲骨に折りたたんだタオルを挟んでいます。 骨が突出している部分は圧迫を受けやすいだけでなく、筋肉や脂肪も少ないので血流も乏しく褥瘡になりやすいそうです。 お手本をもとにかかとの褥瘡予防です。 お体に触れるのでお声がけなどの接遇も重要となり、利用