停電

 

毎年行っている電気設備の年次点検がやってきました。
約2~3時間にわたりレジデンス全館が停電。照明器具はもちろん、エレベーター・トイレ・ナースコールなど、住民の方にとっては必要不可欠なもの全てが使用できなくなります。職場では古株の私ですが停電は初参戦なので数日前からドキドキ冷や冷や…この状況を記録に残したいと思い、ブログの題材にしました。






全館完全停電ということでタイムテーブルを作成し、数日にわたり念入りな打合せが行われました。在宅酸素をお使いの方、停電という状況のご理解が難しかったり不穏になられる可能性がある方の対応など、やはり住民の皆様のお話が中心になりました。





































ポスターも作成し、エントランスやエレベーター内にも掲示。請求書にもお知らせを同封しました。
自家発電のテストも行うため電気が点いたり消えたりするとのことで「復旧した!」と勘違いされてしまう方もいるのではないかなど、他部署とも連携をとり利用者様の動向に迅速な対応ができるように各階に人員を配置。









13:10 まずは手動で各自動ドアの電源を落としました。ガラスに激突していまうといけないので、目線の高さにお知らせを掲示。
来館者がいらしても1階受付には必ず職員が待機しているのでご案内できる体制が整っています。









13:15  丁寧に文面を考えてリハーサルまで行った館内放送の本番です。
耳の遠い方は火災などと勘違いをしてしまうこともあるため、緊張感を与えないようにソフトな口調でゆっくりと聞き取りやすくを意識しました。
これだけの建物ですが館内放送は滅多に使わないので、私にはとても新鮮なものに感じ、いよいよ電気が止まるのだと身が引き締まりました。




































13:20  エレベーターを停止。レジデンスには厨房用を含め4基のエレベーターがありますが、スイッチ一つで簡単に止められるシステムではないようで、
停電開始の10分前くらいから停止の準備に取り掛かります。
まずは×印が表示されました。


































13:30  停電開始。予備電源により非常口誘導灯横のフラッシュが作動。
エレベーターの×印も消え、どこからともなく「ブーン」と低いエンジン音のような音が聞こえました。
私は3階のエレベーター前のフロアで待機していましたが、照明が消えたとはいえ窓から日差しが差し込み目に見えて大きな変化は感じられなかったです。




































非常灯だけが点いている様子です。普段より少し薄暗いといったところでしょうか。
ただ、全く人気がなく遠くから低いエンジン音が聞こえてくる状況は、見慣れているいつもの空間とは雰囲気が異なり
居心地がいいような、一人取り残されているような、言葉に言い表せない不思議な気持ちになりました。









点検の様子です。5人程で作業されていましたが、高齢者様のお住まいということもあり「予定よりも早く完了するようにしますね!」と心強くおっしゃってくださいました。
そして撮影のために改めて眺めてみた大きな機械たち。吹きっさらしの屋上で台風にも負けずに休まず動いてくれているレジデンス一番の働き者です。
13:30~16:00まで停電と聞いた時は「長い…」と不安に感じましたが、この規模の機械を点検するとなればそのくらいかかってしまうのも納得です。










予備電源で点灯していた非常灯も徐々に光が弱くなってきました。
レジデンスのメインの階段には窓がないため外光が入らなので、あらかじめ準備してあったランタンと自前の懐中電灯で階段を上り下りしましたが、今回の停電で一番怖かったことかもしれません。











ナースコールも使えないので職員さん達はいつも以上に見守りを強化。
居室でお過ごしになっている住民の方にとっては、とても心強かったと思います。










そして印象的な一枚。

照明の消えた小規模多機能では外光とランタンの灯りをたよりに職員さんが笑顔でレクを行っており、皆様の明るい歌声が廊下まで聞こえてきました。

住民の皆様のご協力と、臨機応変に対応してくださった職員さん達のおかげで、今年の定期点検も無事に終わることができました!
ちなみに予定時刻より1時間早く終了。
作業にあたってくださった業者の皆様、本当にありがとうございました。



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